<前編のあらすじ>

結婚5年目、真面目だと信じていた夫から告げられた「隠し借金250万円」の告白。その原因はギャンブルではなく、会社の後輩への見栄の奢りやブランド品の購入だった。通帳残高はわずか3万2000円。

娘の未来も、築き上げた信頼も夫の嘘で奪われ、美穂は離婚を決意する。しかし、目の前で夫のクレジットカードが完全に停止した瞬間、美穂の中で何かが変わった。

●前編:「ごめん。実は…」結婚5年目で発覚した嘘に妻絶句…“真面目で控えめ”と思っていた夫の「あり得ない裏切り」

「泣き寝入りして離婚」を選ばなかった理由

画面に表示された「利用停止」の文字。それを見つめる健太の顔は、幽霊のように真っ白だった。しかし、不思議と私の頭は冷徹に冴え渡っていった。ここで私が感情的に怒鳴り散らして離婚届を突きつければ、夫は一人で勝手に破滅するだけだ。

でも、そうなれば彼は自己破産し、娘への養育費なんて一銭も払わなくなるだろう。それに、何より悔しかった。この男の身勝手な嘘のせいで、なぜ私と娘が不利益を被るのか。

「離婚は保留にしてもいいよ。その代わり、今日からあなたの人生は完全に私の管理下に入るけど、何か文句はある?」

健太はただ、何度も床に頭を打ち付けながら「ありがとうございます、何でもします」と泣きじゃくった。こうして、我が家の1年間の家計再生の物語が始まった。