財産だけでなく「向き合い方」も引き継ぐ並走期間

「最近の20代は生活費を削ってまでNISA(少額投資非課税制度)にお金をつぎ込み、『NISA貧乏』などと言われます。贈与を受けたら、息子さんは家賃収入でNISA投資ができます。木暮さんはまだ60代前半ですから、今贈与しておけば、息子さんに不動産投資のノウハウを仕込んでいく並走期間も長く取れます。何十年か後に木暮さんが亡くなっていきなり不動産を相続するより、息子さんの不動産への向き合い方も変わってくるのではないでしょうか」

確かに、その通りだと思いました。長男は私たち夫婦が不惑を超えて授かった子だけに、いつまでも子どもだという意識が強かったのですが、私と妻の年齢を考えれば、彼が若い親御さんを持つ同級生より早く相続に遭遇する可能性は大です。早めに対策をしておくに越したことはありません。

私の仕事は一代限りと考えていますが、これまで不動産投資のメリットを享受してきたこともあり、長男にその気があるなら、物件やノウハウを引き継いでやりたいと思います。その意味では金城さんの言う通り、今は「いい機会」なのでしょう。

金城さんとの対話を通して、金城さんが私を「帳簿を管理して確定申告のサポートをするクライアント」以上の存在と考えてくれていることがよく分かり、うれしい気持ちになりました。聞けば、取引先の事業承継が増えていて、これからは相続の分野に力を入れたいと業務の合間を縫って関連法や判例などの勉強に取り組んでいるのだそうです。

失礼ながら、「これは思いがけない“掘り出し物”に当たったかもしれないぞ」という感じでした。金城さんには、公私にわたる良きアドバイザーとして、我が家の相続までしっかりサポートしていただけたらと思っています。

※プライバシー保護のため、事例内容に一部変更を加えています。