Tさんの体験談から学ぶこと
1.仕事探しは専門分野や処遇だけにこだわらない
仕事にストレスを覚えている時は、専門分野や処遇面にこだわるのでなく、一度自分のやりたい分野に視点を変え、考え直してみることが大切です。そうすることで、今まで選択肢に入らなかった意外と楽しい仕事が見つかるものです。
2.アピールポイントは詳しく書いておく
採用担当者に自分のことを分かってもらうための職務経歴書などの書類には、できるだけ詳細にアピールポイントを書いておくことが大切です。現役時代の経験から強味をアピールできれば、その部分を評価されて採用されることもあります。
3.現役時代経験した様々な経験がセカンドキャリアに活きる
職務経歴書に自分のスキルや経験を書くことができるように、現役時代には様々な体験を積んでおくことが大切です。定年後にはその体験や身に付けたスキルが必ず武器になります。
後日談ですが、調理員の経験が1年半になったところで、Tさんは上司から呼び出され、職種の変更を打診されました。
「最初はエリアマネージャーの予定で話をしていましたが、別の人にやってもらうことになりました。Tさん、引き続き調理員の仕事をしてもらえませんか?」
本来希望していた調理員をこのまま続けることができるようになったのですから、もちろんTさんは心の中で微笑んで、「はい、それで構いません」と答えたそうです。
事実は小説より奇なりです。自分の希望通りのスタートでなくても、そこに近いスタート地点に何とか立つことができれば、最後には目標を実現できることもあるのです。まずは希望に近い環境に入り込むことが大切ですね。