中高年世代の方の中には「定年まで今の会社で働く」と漠然と考えている方も多くいらっしゃるかもしれません。しかし、リストラなどによって突然キャリアの変更を余儀なくされるケースも珍しくはないのです。今回は58歳の時に突如リストラ対象となり、そこから人生を大逆転させた小池さんの事例をご紹介します。

長年勤めた広告代理店でまさかのリストラ

小池さんは会社員として長年外資系の広告代理店に勤めてきました。日々真面目に仕事に打ち込む様子は周囲からも高い評価を得ていました。しかし、58歳の時に全く想定外の出来事を経験します。会社から突然リストラを宣言されたのです。

外資系であったことからある意味クールに伝えられたようですが、あまりにも突然のことで理解に苦しみます。「曲がりなりにも仕事に誰より真面目に取り組んできた」という自負もあり、それに見合う評価も得てきたからです。“翌日から仕事がなくなる”という現実が全く想像できず、その日は一睡もできなかったと小池さんは話します。

「とにかく仕事は続けなくてはいけない」

焦る思いから、眠れない夜の間に7社もの人材会社に登録を済ませます。しかしこれから先、仕事が決まるまでは会社員としての毎月の収入が得られないという現実が思い出され途方に暮れてしまいました。その時、そんな小池さんの様子をそばで見ていた奥さんが心配してこう声をかけてくれました。

「退職金と貯蓄があるからしばらく生活できるよ。すぐに働かなくてもいいんじゃない?」

「あなたは人と積極的にコミュニケーションを取れて、常に前向きで困難に立ち向かえる人だと思う。それに、たとえ無人島に放り出されたって生きていけるサバイバリティがある人だから、きっと大丈夫!」

奥さんからの前向きな言葉を聞いて小池さんははっと我に返ります。

「そうか、そうだよな」

不安な気持ちを切り替えて、自分の持ち味を活かして行動していけばいいのだと勇気が湧いてきました。