50代、60代のサラリーマンは、日曜日の夕方に放送される『サザエさん』が終わる頃に、月曜からの仕事を思い憂鬱な気持ちになる人が多いと聞きます。それとは反対に、今回紹介するTさんは、番組が終わる頃になると「明日からの仕事が楽しみで仕方がない」と思うそうです。少し変わっていますね。

しかしそういうTさんも、3年前に在籍していた職場では、翌日からの仕事を思うと胃が痛くなる日々だったそうです。では、Tさんはどのようにして、つらい職場から毎日が楽しい職場に移ることができたのでしょうか? これからTさんの物語を振り返ってみたいと思います。

製薬会社を早期退職後、人事分野で再就職

Tさんは新卒から製薬会社に入社し、30年間1つの会社で働いてきました。営業、マーケティング部門、人事を経験したのですが、会社都合で54歳の時に早期退職したのです。

「まだまだこれからだ!」と、早期退職後はすぐに再就職の道を模索。早速人材紹介会社にネット上で登録しました。前職では人事部門での仕事経験が長かったこともあり、人事部門の仕事を探すことにしました。

再就職活動はすぐには上手くいかなかったものの、何とか70社目で中小企業の製薬会社での人事部門の仕事が見つかり、若手の教育を任されることになりました。