使えるものは使う精神で、賢く解決を!
「提携住宅ローンだけではありませんよ。適用金利が2%の社内預金も用意されています。企業型DC(確定拠出年金)はもう始めていらっしゃると思いますが、家計に余裕が出てきたら、自分で拠出金を追加するマッチング拠出を検討されてもいいでしょう」
川端さんには親会社の社員の顧客が何人かいるとのことで、保養所やスポーツクラブなどの福利厚生についても詳しく教えてくれました。買収前の会社は町工場に毛が生えたようなもので福利厚生らしきものはほとんどなかったため、新鮮な驚きでした。
「槇原さんは何でも自分たちだけで解決しようとしていませんか? 今の時代は、身内も会社も使えるものは何でも使う精神が大事です。国や自治体、会社にいくら有利な制度があっても、自分で調べて申請しないと使えません。だから私はこんなサイトを立ち上げているんです」
そう話しながら川端さんが見せてくれたパソコンの画面には、「Make use of whatever is available!」の文字の下に数え切れないほどの補助金や助成金の紹介が並んでいました。
何だか、川端さんのことが“福の神”のように見えてきました。早速、会社で住宅ローンの借り換えと社内預金の利用の手続きを済ませました。
福利厚生のことで少しばかり会社を見直したせいか、仕事に対する心持ちも変わってきたように思います。これまでは親会社による業務のIT化の押し付けに嫌悪感しかありませんでしたが、「使えるものはうまく使って働きやすくなればいい」と、新しい知識を得ることに前向きになりました。
妻や娘は時々川端さんのサイトをのぞいては、お得な情報を探しているようです。
先日、私と同じ頃にマイホームを購入した職場の後輩から「川端さんも使ってましたよね」と10年固定金利ローンに関する相談を受けた時には、すぐに川端さんを紹介しました。“福の神”を独り占めしようなどと不埒なことを考えたらバチが当たります(笑)。
川端さんには、末永くわが家の守り神であっていただきたいと思います。
※個人が特定されないよう事例を一部変更、再構成しています。