沢崎省吾さん(仮名)は大手メーカーの営業部長。入社してから30年間、営業マンとして会社に少なからぬ貢献をしてきた自負があります。

しかし、時代の流れで会社はDX(デジタルトランスフォーメーション)へとかじを切り、営業部は再編され、沢崎さんらベテラン営業マンは「リスキニング(学び直し)研修」を受講させられることになりました。

来年度からは給与体系の変更による大幅減収も見込まれ、沢崎さんは退社を考え始めますが、その際に自分のキャリアは意外とつぶしが効かないことに気づきます。

出口の見えないトンネルに入ってしまったかのように悶々とした日々を送る沢崎さんに妻が紹介してくれたのが、あるお金の専門家でした。沢崎さんはその人との出会いによって、自分の経験を生かしながら、今まで見てこなかった新しいビジネスの世界に飛び込む決意をします。

「私に本当の意味でのリスキニングをしてくれたのは彼」と絶賛するお金の専門家と二人三脚で新たな道を切り開いた経緯を、沢崎さん自身に話してもらいました。

〈沢崎省吾さんプロフィール〉

東京都在住
53歳
男性
メーカー営業部長
喫茶店経営の妻、高校生の次男と3人暮らし
金融資産800万円

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数カ月前、帰宅後に付けたテレビの深夜ニュースで政府の「骨太の方針2023」が取り上げられていました。その中で「リスキニング」という言葉を聞き、思わずチャンネルを替えました。

私の勤務先では新年度からリスキニング研修が始まっています。勤務先はいわゆる「重厚長大産業」(※)分野の企業ですが、時代の流れで本業だけでは食っていけず、近年、DX化を加速し、IT人材を積極採用しています。それだけでは足らず、社内の人材のリスキニングも始めるに至ったというわけです。
重化学工業などの産業