働かなければ家計も苦しい現実

改めてわが家の家計を見直すと、ストックをデットが大きく上回る債務超過状態です。現在は研修医をしている長男の医学部時代の学費がそれなりにかかったこともありますが、私や妻の仕事は人脈が生命線になりますから、ゴルフや旅行、ホームパーティーなどに派手にお金を使ってきたことは否めません。

ゴルフは好きですが、最近は週末もグリーンに出る気が起きず、自宅で転職サイトの画面とにらめっこという日々が続きました。そんな私に妻が紹介してくれたのが、ファイナンシャルプランナー(FP)と社会保険労務士の資格を持つ桐谷さんです。

「キャリアやお金回りについては素人なんだから、一度、専門家の意見を聞いてみてもいいんじゃない?」と言います。聞けば、桐谷さんの事務所が妻の店のすぐ近くにあり、ランチや打ち合わせなどで時々利用してくれているのだとか。

最初は「要は、お客さんに紹介するってことだろ? お前、商魂たくましいな」と笑い飛ばしていました。しかし、桐谷さんのウェブサイトを見て近隣の中小企業や個人を対象に地道に活動している姿勢に好感を持ち、一度会ってみたいと思うようになったのです。

●その後、沢崎さんが見つけた新しい可能性とは一体…?
続きは後編【53歳男性が会社の「追い出し部屋」を脱出! 見栄を捨て見つけた居場所】で解説します。

※個人が特定されないよう事例を一部変更、再構成しています。