金利上昇で家計に大打撃、契約キャンセル打診に妻激怒
妻が「あるわけないじゃない」と笑い飛ばした金利の上昇が現在進行形で起きているのも恐怖です。コロナ禍でじわじわと金利が上がってきていたのは気になっていましたが、決定的だったのは2022年12月に日本銀行が長期金利の許容変動幅を0.25%から0.5%へと拡大したことでした。2023年の年明けには、大手メガバンクの10年固定金利ローンの金利がそろって大きく引き上げられました。
このまま行けば、わが家が利用する予定の変動金利ローンの金利も上がってしまうのは必至です。仮に金利が1%になったとすると、毎月の返済額は1万円以上アップします。赤字家計のわが家には相当な痛手です。住宅ローンのサイトには、「金利上昇期には固定金利ローンを利用するのが鉄則」と書いてありました。しかし、固定金利ローンではとても返済を続けていける自信がありません。とすれば、いったん契約をキャンセルした方がいいのかもしれない。妻に相談したら、「いまさら何言ってるの? そもそも違約金をどうやって払うわけ?」とブチ切れられました。
そんな中、「この人に相談してみたい」と思ったのが、その頃よく読んでいた家計相談サイトで住宅ローンの相談に答えていたファイナンシャルプランナー(FP)の肥後さんでした。専門知識が豊富だけれど決してそれをひけらかすことはなく、しょうもない質問からハイレベルの質問まで一つ一つに丁寧に向き合う肥後さんの姿勢に好感が持てたのが一番ですが、プロフィールを見るとマーケットや投資、家計など幅広い分野に関心を寄せていて、広い視野からのアドバイスが期待できそうだと思ったからです。
肥後さんのサイトから連絡を取ったらすぐに返信をもらい、翌週には妻と相談に伺うことになりました。
●驚きの提案で「腹が決まった」? 続きは後編【「貯金2000万円超」でも不安…31歳会社員が新築タワマン購入を決断できた理由】で紹介します。
※個人が特定されないよう事例を一部変更、再構成しています。