<前編のあらすじ>

相談者・倉田智良さん(仮名・49歳)は商社に勤めるサラリーマン。毎月の手取りは妻・千里さん(仮名・45歳)のパート代と合わせて60万円とありながら、月々の収支は“カツカツ”で「このままでよいのだろうか?」という不安から、FP相談を申し込みました。

“カツカツ”になっている原因はずばり3人の息子たちの教育費。千里さんは自身がオール私立で育った、“お嬢様”育ちということもあり、自身が受けたような教育を子ども3人に与えたいと考えているためです。実は智良さん自身は、地方出身でオール公立で育ったため「私立にこだわる必要はある?」と若干の違和感を覚えつつも、熱心な千里さんに口出しできずにいます。

後編では、実際の教育費の内訳などを見ながら、将来の収支をシミュレーション。そして、智良さん・千里さんご夫婦に送ったアドバイスを解説してもらいました。

前編はこちら>>

教育費は月25万円、食費は月15万円…! 貯蓄もほとんどできていない実態

智良さんに教育費の内容を聞いたところ、月額換算で、

長男:学校費用8万円、クラブ活動1万円
次男:学校費用7万円、ピアノ月謝1.5万円
三男:学校費用 1万円、中学受験用塾4万円、ピアノ月謝1.5万円

その他、定期代を合わせて月25万円という内訳です。

倉田さん夫婦の毎月の手取りが約60万円ですから、その約4割が教育費として使われていることになります。1人1人の支出を見てみると、習い事を過度に習わせているわけではありません。

三男の塾代は、中学受験するなら当然かかってくる費用ですし、長男と次男も私立学校通学なら平均的な金額です。しかし、子どもが3人いるとその金額もどんと重みを増します。また、3人とも食欲旺盛な男の子で食費も15万円ほどかかっています。住宅ローンも払っていますし、ボーナスは毎月の赤字に補填され、貯蓄はほとんどできていない実態がありました。

そこで、今のままの状態でも将来の家計は問題ないか、今後の収支をシミュレーションしつつ、計算しました。