人生全体の収支を考える

現役時代は、カツカツだけど老後は余裕があったり、現役時代は余裕があるけれど老後はカツカツだったり……人生全体の収支バランスが偏っているのは珍しくありません。そのようなケースでは、今後の収入や支出を洗い出し、人生全体の収支バランスを平均化すれば、生活がしやすくなります。

平均化ができる場合とできない場合がありますが、まずは人生全体のキャッシュフローを知ることが大切です。それを知ることで、資金不足のタイミングと不足額を知ることができ、対策を考えることができます。倉田家の場合、三男が大学卒業後もまだ働いていますから、貯蓄ペースをスピードアップできそうなことも分かりました。

今回のケースでは、そもそも奨学金を借りる必要がないように家計運営をしていくべきではありますが、各家庭の考え方は様々です。

教育資金も老後資金も、まだ“先のこと”と思えるうちから計画的に、そしてiDeCoやつみたてNISAなど国の制度を活用し、後悔しない資金準備をしてほしいと思います。