高学歴なお嬢様が、夜の世界に就職

35歳の武藤佳織さん(仮名)は、お嬢様育ちの美人でした。おまけにとても可愛らしく、20代と言ってもおかしくないほど若く見える人でした。幼稚園から高校まで一貫の私立名門女子校に通い、大学はさらにレベルの高い私立の名門大学に進みました。お父様は医師、お母様は専業主婦です。

佳織さんはご両親にとってたった1人の娘ですから、とても大切に育てられてきました。教育にも多額のお金をかけましたし、とても熱心だったことは想像に難くありません。

そのかいあって、彼女は学生時代から真面目で勤勉だったので、将来に役立つ資格もたくさん取得しました。その資格があれば就職先の選択肢も広がるため、親御さんからすすめられる企業への就職活動も行っていました。

ところが、佳織さんは親御さんが全く想像していなかった仕事に就いたのです。水商売でした。職業で差別することはできませんし、水商売をする人でも高学歴や資格をたくさん持っている人もいます。しかもお客さん相手の仕事ですから、相手のことを考えて会話をしたり、気遣いを持って接したりするなど、賢くないと務まらない部分もあります。でも、ここまで娘を育ててきた親御さんからすれば、なぜ?という疑問が湧くのは仕方ないでしょう。

そして、佳織さんは親御さんに内緒で結婚相談所に登録し、婚活を始めました。

●またしても親からの干渉が予想されますが、佳織さんの婚活はどうなるのでしょうか。後編【「帰宅しても、電気をつけず暗闇にいるのが好き」年収2000万円、心に闇を抱えるお嬢様が親に背いた婚活で辿り着いた“孤独の境地”】にて詳しく紹介します。

※プライバシー保護のため、内容を一部脚色しています。