ストレスをためずに小旅行と趣味で彩る日々
「いよいよ施設に入居するという時までは、ストレスをためずに自分のやりたいことをやるつもりです」と語る田中さん。彼の楽しみの1つは、花を求めての小旅行です。
「今は好きな花を求めての日帰り小旅行を楽しんでいます。時にはフェリーや夜行バスを使って耶馬溪、安曇野、上高地などへの遠出も楽しんでいます」
自然の美しさに触れる旅は心を癒やし、新たな活力を与えてくれるようです。また室内での趣味も大切にしています。
「他に短歌もどきを詠んだり『下手がいい』の絵手紙を描いたりしています。自分の好きなことを楽しめばストレスがたまりません」
こうした趣味や小旅行は田中さんの日常に彩りを添え、心の豊かさをもたらしています。
「人生の終わりに向けて、また新たな自分を作り出してきれいな最期を迎えたいです」
公務員として60歳まで働いてきた田中さん。定年退職、病気との闘い、終活への取り組み——変化や課題を経験しながら自分らしく生きる道を選んでいます。
ものを減らし、心の余裕を増やし、好きなことに時間を使う。そんなシンプルでありながらも豊かな日々は、私たちにとっても理想の老後へのヒントを与えてくれるのではないでしょうか。