元気に慎ましく生きる…シンプルな幸せを求めて

若い頃は具体的な老後のイメージもなかったという辻堂さんですが、今では現実的に見えてきたそう。

「元気でボケることなく、家族と可愛い猫と共に穏やかに慎ましく生きる。私が望む老後はこれだけです。望む通りに暮らせたらなんと幸せ者かと思います」

老後の資金や年金については、あえて深く考えないようにしているとのこと。

「貯金は今まで通り、額が少なくても貯めれば良いし、年金については、考える気もないです。納めるべきものは納めているので、今後もちゃんと考えられる政治家に制度の維持をしっかりやってもらえば良いのであり、必要以上に考えを割く時間はありません」

「ま、とにかく私は幸せな老後に向けて、今まで通り『健康に留意しながら定期的な断捨離』をやっていくのみですね! 120歳くらいまで生きるつもりでいます」

辻堂さんが教えてくれた老後プランには、健康維持と断捨離を軸に、シンプルながらも明確な目標が描かれていました。

老後には何かとネガティブなイメージがつきまといますが、先のことばかり心配していても、“今”の幸せを実感しにくくなってしまいます。今も未来もウェルビーイングを実感しながら暮らしていくために、辻堂さんのような「備えるべきことはできる範囲でしっかり備える。その上で人生を前向きに捉える」という姿勢を大切にしたいものです。

●断捨離を始めるきっかけは人それぞれ。大切な人を亡くして終活の大切さに気付いたそらさん(仮名)のケースは、過去記事【「父親のような存在」だった兄がまさか…実家の片付け中に訪れた悲報、始まった60代女性の終活物語】で紹介しています。