老後資金を切り崩さざるを得ない現実
私も弟も大学生の子供がおり、今が教育費のピークです。住宅ローンもたっぷり残っていて、昨今の金利上昇は忌々しい限りです。我が家は変動金利のローンを利用しているので、さらに金利が上がっていったら、返済が70歳くらいまで長引いてしまいかねません。
母の四十九日の法要を済ませた後、弟と仕事帰りに待ち合わせて、父の相続の際にお世話になった税理士事務所を訪ねました。現状を説明した上で相続税の試算をしてもらったところ、1人500万円以上の納付が必要と言われて驚愕しました。
担当してくれた若手の税理士からは、相続税の延納や物納という選択肢もあると教えてもらいましたが、できるものならそうしたかった物納の方はいろいろ条件があって現実的には難しそうでした。
その後、お互いの家族とも話し合い、足りない分はそれぞれの老後資金を切り崩して相続税を払うしかないという結論に達しました。私は新しいNISA(少額投資非課税制度)がスタートする前から全世界株式型のインデックスファンドに積み立て投資をしていて、それなりにお金を増やしていましたが、このままだとNISA口座からも相当の出金を強いられそうです。とても“長期投資”どころの騒ぎではありません。
弟も契約から間もない一時払いの外貨建て保険を解約する羽目になりそうだとか。為替次第ではありますが、このままいけば元本割れが確実だそうで、「兄貴は利益が出ているんだからいいじゃないか」と愚痴っています。