結婚前にはあまり気にならなかった相手の言動も、結婚後に一緒にいる時間が増えたためか、ちょっとしたことでも目に付きやすくなることがあります。中には配偶者の言動に違和感を持ち続け、そのストレスが原因で不安や抑うつ症状を発症してしまうケースもあるようです。
もう限界…夫と一緒にいることがストレスに
川田舞さん(仮名、37歳)はうつ病を患い、現在は両親のいる実家で療養しています。舞さんには夫がいるのですが、訳あって別居中とのこと。
舞さんは再就職の見通しも立っていないため、そのことを心配した舞さんの母親が筆者のもとへ相談に訪れました。
そこで筆者は母親から事情を伺うことにしました。
舞さんは大学卒業後、会社に就職。気が弱くまじめな性格のためか、就職後も男性と交際することはなかったそうです。
舞さんが30歳を過ぎた頃。周囲では結婚して家庭を持つ人が増えていき、舞さんは焦りにも似た気持ちが芽生えてきました。
とはいえ、職場では出会いがなく、結婚相談所やマッチングアプリを利用することにもためらいがあったため、なかなか男性と巡り合うことができませんでした。
「私はずっとこのまま独りなのだろうか」
ふとした瞬間に孤独や不安を感じることもあったそうです。
そのような中で、舞さんが33歳の頃、友人からある男性を紹介されました。
その男性は物静かでまじめな性格。舞さんの話を否定せずに聞いてくれ、舞さんの提案に文句をつけることもありませんでした。
「世の中にはこんな人がいるんだ。私にはもうこの人しかいない」
舞さんはそう直感しました。
その後、出会ってから半年ほどで舞さんはその男性と結婚することになりました。