夜遅くまで帰らない夫。離婚が頭をよぎる
そのうち夜遅くまで帰ってこなくなった充彦さん。休日も朝早くから出かけて行き、顔を合わせる時間は限られるように。ひとりで過ごす時間が増えた満子さんは、次第に夫婦の今後について深く考えるようになります。
「どこで間違えたんだろう……」
このままの状況が続くなら、一緒になんて暮らせない。「離婚するしかないかも。でも、ひとりで暮らせるお金の余裕はなさそう」と、筆者のもとを訪ねて来られました。
離婚後の生活を考えるとき、住まいの確保と経済的な自立が不可欠です。満子さんの場合、京都の自宅はローンもなく自分名義。現在パートで働いて得ている収入は月8万円。住まいは確保していますが、経済的には厳しい状況です。ただ、勤務先は65歳定年制で、延長雇用や正社員になる道も用意されています。正社員への転換ができれば、ひとりになっても生活は守れそうです。
ただ、満子さんはコミュニケーション不足を嘆いているだけで、充彦さんを嫌いになったわけではない様子。だとすると、離婚を考える前にすることがあるはずです。