小川清美さんは、都内の大手企業に勤める38歳、年収700万円の独身女性です。日頃から仕事にはげみつつ、美容の投資を惜しまず、同年代に比べれば、はつらつとした美しさを持つ彼女ですが、ふとした仕事への疲れから婚活を始めます。
しかしここで、美貌への過信と恋愛経験の不足から20代男性を希望してしまい、いっこうに婚活がうまくいきません。
40歳を過ぎて結婚相談所にも入ろうとしたものの、面談で高望みだと言われます。結婚するなら、彼女から見て「おじさん」にしか思えない同年代としかムリと言われ、悩んだ末の結論は……。
●前編:「だって私は努力して、課金している…」“若見え”に自信を持つアラフォー女性が婚活で“鼻をへし折られた”できごと
ようやく壮大な「勘違い」に気づく瞬間が…
最終的に、清美さんは結婚を断念することにしました。
決断するにあたって何人かの既婚の友人女性にも相談したところ、全員からハッキリと「20代男性と釣り合うとは思えない」と言われたそうです。20代で、しかも子供を希望する男性のことを考えたときに、自分は高齢出産となる年齢であることに気づき、「ハッとした」といいます。
しかしそれでもなお、やはり同年代との愛のない結婚は考えられませんでした。また婚活を通して、いかに自分が男性相手にコミュニケーションを取れないかを理解し、結婚が合っていないようにも感じたのだそうです。それで、結婚を断念したとのことでした。
ただ結婚を断念したことで逃げ道がなくなり、改めて仕事への気合を入れ直せたそうです。また結婚相手という支えがいないからこそ、今まで以上に先々も考えるようになり、美容は家でのスキンケアに絞り、最近では浮いた差額を資産運用に回すようになったといいます。
「よくよく考えれば、20代男性なら20代女性をまずは望む人が大多数ですよね。若く見えたとしても、若くはないのに、なんであんな風に考えてしまったのか……。でも、あの経験は自分を客観視するために貴重なものでした。これからは改めて、一人でも元気に楽しくやっていきます!」
ぜひ、今後は清美さんなりに人生を謳歌(おうか)していってくださいませ。