<前編のあらすじ>
40代の大森結子さんは元保育士。腰を痛めて仕事を退職したことをきっかけに転職活動を始めますが、同時に家庭を築くという夢も追いかけようと結婚相談所へ入会しました。
美人でピュアな印象の結子さんにはお見合いの依頼が殺到しますが、なぜか交際に進むことができません。どうしてだろうと筆者が原因を探ってみると、男性側からNG理由を出されてしまうのは「わがままな性格」が関係しているようでした。
その後、ある男性とデートが決まったものの、今度は道に迷って目的地にたどり着けないと言います。駄々をこねて帰ろうとする彼女を引き留めて、なんとか目的地にたどり着いてもらおうとスタッフが必死に電話口で道案内をしました。
●前編:【45歳・元保育士の婚活女性にお見合いの申込が殺到も、“交際ゼロ件”に至った「残念すぎる理由」】
周囲を驚かせた結子さんの反応
さんざん周囲を困惑させた後、遅刻しながらもなんとか無事待ち合わせにたどり着いた結子さん。お見合いを済ませた彼女に感触を聞いてみると、ケロッとして「楽しかったです!」と連絡が入りました。
しかし、一生懸命道案内をしたかいがあったと思ったのもつかの間、次のように話を続けます。
「でも、もう少し行きやすい場所を選んでほしかった。しかも、デート場所は全然おしゃれなところではなかったんですよ。居酒屋みたいなところで、びっくりしました。もう少し高級なお店が良かったな……」
周囲の協力もむなしく、相手の悪いところを挙げて文句ばかり。こうして相手の好意に対して否定するようなことを言うのは、お見合いだけではなくデートでもしてはいけないことです。
結局、結子さんのわがままが原因となり、このお見合いも破談に終わってしまいました。
希望条件にぴったりな男性と交際開始
しばらく後、結子さんに別の男性との成婚チャンスが訪れます。
彼女のわがままには多くの男性が「NO」を突き付けましたが、ようやく交際を希望する方が現れたのです。それが佐々木航平さん(仮名・50代)です。
彼は地主の息子さんで相当のお金持ち。結婚したら共働きではなく家庭へ入ることを希望していた結子さんにとって、結婚生活でお金の心配がなく、かつ専業主婦になることを認めてくれる航平さんはこれ以上ないほど好条件の相手です。
ところが、その彼と数カ月の交際を経て結婚を申し込まれた時、結子さんは迷っていました。これもまたなんともわがままな理由です。