結子さんが結婚を渋る驚きの理由

航平さんがデートで連れて行ってくれる場所はすべて高級店で、1人数万円の食事は当たり前。会うたびにしてくれるプレゼントは、平均的なプレゼントとは桁が異なるブランド品ばかりです。

彼は彼女をとても気に入って愛情を示してくれたにもかかわらず、結子さんが結婚を渋る理由――それはなんと「航平さんの髪が薄いから」というものでした。

お互いの条件はぴったり合っているのにどうしたものかと解決策を探っていたところ、ついに彼女は自分で彼に「かつらをかぶって!」と提案します。航平さんは優しく素直な方だったので、「君がそうしてほしいならそうするよ」と言って、かつらを購入して着用するようになったのです。

なんとか破局の危機を乗り越えた2人。結婚を真剣に考えたので、いよいよお互いの両親に会う段取りになりました。

ただ結子さんは挨拶の仕方を知らず、礼儀に欠けるところがあったので、私どももアドバイスをしながら心配していましたが、なんとその不安が的中してしまいます。

航平さんの両親と顔合わせをした後、航平さん側から厳しい反応が返ってきました。詳しく話を聞いてみると、彼女が年齢の割にきちんとした挨拶ができないことにお母さまがあきれてしまったと言うのです。

「いい年をして恥ずかしい」

男性の母親にそうまで言われてしまった結子さん。結局、大反対をされてこのお話も破談になりました。

結子さんのその後

結子さんはほどなく別の男性と新しいお見合いをして順調に交際まで進みました。

しかし、前のお金持ちの彼と比べてしまい「連れて行ってくれるのは安い店ばかり。せっかくのデートなのにもっと高級店に連れて行って」とだんだんと雲行きが怪しくなっていきます。このままでは前回と同じく破談になってしまう! と、スタッフ一同で説得して彼女のわがままを落ち着かせました。

そうしていよいよ彼のご両親と顔合わせをすることになったので、前回の反省を踏まえて、挨拶をきちんと練習すること、今回はあまりしゃべらないこと、にこにこしていること、彼に頼ることを提案しました。

そのかいあり、今回は親御さんも結子さんを気に入ってくださり、ようやく成婚に至りました。