結子さんが交際ゼロ件に至った「残念すぎる理由」

結子さんは見た目も中身もピュアな方でしたが、中身がピュアというのは悪く言えば「精神的にも幼い」ということでもあります。それゆえ、婚活においては考え方や発言が他の女性に比べて「わがまま」に思われてしまいがちだったのです。

今までもお見合いの話はいくつかあったそうですが、すべて彼女のわがままが関係した理由でお付き合いにつながらないパターンを繰り返していました。

実際、結婚相談所でのお見合いでも彼女はことごとくNG行動をとってしまいます。

結子さんからお見合いを申し込んだ男性と会う日程が決まった時のこと。男性は東京在住だったので、お見合いの場所も東京を希望されました。ところが結子さんは埼玉在住で、その上極度な方向音痴。お見合い場所が東京になったことを伝えると(※)、「絶対に道に迷ってしまうので、1人で東京に行くのが怖い」と断ろうとしました。
※意外に知られていないことですが、結婚相談所ではお見合いを申し込んだ方が、相手の希望の場所に出向くのがルールです。

「せっかくお見合いのチャンスをつかんだのに、会う前から断ってしまうのはもったいない!」と私どもで何度も説得をしました。そうしてなんとか結子さんに東京まできてもらうことに成功。しかし本当に大変なのはここからだったのです。

お見合いの当日。待ち合わせの数分前に結子さんから1本の電話がスタッフに入ります。

「最寄りの駅に着いたけれど、この先はどうやって行けばいいの?」

自力で地図を見て目的地にたどり着こうという考えはないようです。この時点で待ち合わせまであと数分。もちろん迎えに行く時間もありません。まずはどうにか待ち合わせにたどり着いてもらいたいという気持ちで、スタッフが必死に電話口で道案内を行いました。

すると方向音痴の上に慣れない土地ですから、結子さんも焦り、いら立ったのでしょう。

「そんな風に言われても分からない。もう帰る!」

「全然たどり着けない、もういやだ!」

まるで子供のように駄々をこね始めました。

●結局、結子さんは待ち合わせ場所にたどり着けたのでしょうか? その後の周囲を驚かせた結子さんの振る舞いは、後編【婚活で“NG行動”をことごとく繰り返した40代女性…待ち受けていた成婚への「厳しい道のり」】で詳説します。