結婚した後は2人で1つの家庭を築くことになり、その中でお金はとても大切なものになってきます。そのため、結婚前にはどんなことにいくら使うのかで2人の考えが一致していると、そのまま結婚に至る場合も少なくありません。
今回は、お金の価値観が結婚に影響を与えた成婚例について紹介します。
1人の生活に不安と寂しさが……62歳で婚活を決意
仲田敬一さん(仮名)は東京都港区にお住まいの60代の男性です。お父さまは医者でしたが、敬一さんは一流と呼ばれる大学を卒業して銀行員になりました。背が高く細身でおしゃれな方です。
敬一さんには離婚歴があり、2人の娘さんがいます。娘さんたちはすでに成人していたので、養育費や慰謝料などもなく円満離婚でした。
離婚後3年がたった頃に定年を迎え、その後も継続雇用で同じ会社に残りました。ですが年収が半分ほどになり、現在の一人暮らしを改めて「このままで良いのか?」と考えるようになったそうです。
敬一さんは銀行員だったので、老後資金こそ困らないよう準備してありましたが、気持ちは寂しさを感じていたと言います。また、家事もある程度できましたが、「1人で料理をしても味気ない。やはりパートナーが欲しい」と考えて、筆者の運営する結婚相談所に入会されました。