年間1万円の会費が町内会加入の障壁に
町内会は地域住民による、地域の助け合いや交流を目的とした任意団体ですから、加入はマストではありません。実際、私が嫁いできた頃には町内会の加入率は9割を超えていましたが、今は5割を切りそうな勢い。特にここ10年ほどの新規加入率の低さは驚くばかりです。
町内会ではイベントなどの活動費用として1軒当たり年間1万円(マンションやアパートの住民の方は7000円)の会費を徴収していますが、これを払いたくないと考える方が多いようです。
地方に行くと町内会に入らない人は地域のゴミ集積所が利用できないといった問題があるという話を聞いたことがあります。私の住む地域ではそんなことはなく、加入はあくまで個々の住民の意思。とはいえ、運営側からすれば、加入者が激減していることで近年交流イベントの開催は大きく制限されるようになっています。
年末の餅つき大会で起きた“ある事件”
以前は定番のお花見、夏祭り(盆踊り)、落ち葉の清掃を兼ねた焼き芋大会、年末のバザーに加え、近隣へのバス旅行やハイキングなども開催していましたが、今は企画も数えるほど。年末の餅つき大会はそんな予算カットの嵐を生き延びている数少ない伝統行事の1つでした。そして、“事件”はその際に起きたのです。
餅つき大会では、町内会の男衆がついた餅に婦人会が用意したあんこやきなこ、ごま、くるみ、納豆、大根おろしなどをかけて振る舞っています。
近年はお米価格の高騰でこの数年でもち米が2倍近く値上がりし、前回から町内会に加入する家庭には引き換え券を配布し、それ以外の人は1皿100円で購入してもらう形にしていました。私はお向かいの篠田さんの奥さんと一緒に、もちの引き換え係をしていました。
篠田さんご一家は10年ほど前に引っ越してきた比較的新しい会員さんですが、町内会の活動に熱心で、税理士事務所に勤務するご主人や2人のお子さんたちとよく行事に顔を出してくれます。
婦人会の中では私と年齢が近いこともあってよく話をするのですが、ご主人の事務所を手伝いながら、自分でも税理士資格の取得を目指して毎年試験を受けているのだとか。下の息子さんはまだ小学2年生で、子育ても大変なのにえらいなぁと思います。
