玉井梓さん(仮名)が現在住むご主人の実家に嫁いできたのは18年前。ご主人の家族は古くからの住民ですが、その頃から都心のオフィスに通う人たちのベッドタウンとして大きく発展を遂げ、たくさんの新住民が流入してきたそうです。地域には町内会があり、かつては住民同士の交流も盛んでした。それが今は町内会と距離を置く人も多くなり、存続さえ危ぶまれる状況になっているのだとか。

それでも熱心に町内会活動を行う玉井さんですが、昨年末の餅つき大会で非会員の母子とのトラブルに遭遇したそうです。聞けば、お母さんの方は地元の保育園でもいわくつきのモンスターペアレントだったようで……。「近所付き合いも考えてしまいますよね」と困惑する玉井さんに、町内会の現状や“事件”のあらましを聞きました。

〈玉井梓さんプロフィール〉
埼玉県在住
43歳
女性
パート
義両親、夫、高校生の息子と5人家族
金融資産7500万円(世帯)

町内会未加入の世帯が増え、町内会運営に支障

我が家は、夫の曾祖父の時代、第2次世界大戦の終戦後からかれこれ80年近くこの地域に住んでいます。

夫の幼い頃は閑静な住宅街、と言っても昭和の末期から平成の初期にかけてですから庭付きの木造住宅が並ぶ質素な住宅街だったそうですが、ベッドタウンとして地価が上がると相続税対策でアパートができたり、まとまった土地を手放す人が出てきてマンションが建ったりして、今はすっかり住民層が様変わりしてしまいました。

我が家は町内会の常連でもありますが、会合に出ても知らない顔を見かける機会が多くなりました。中には外国籍の方もいます。グローバル化が進み、日本も移民を検討すべきだという声も出ているくらいですから、時代の流れで、ある意味、当然のことなのかもしれません。

むしろ困っているのは、エリア内で未加入の世帯の割合が増え、町内会の運営に支障を来してきていることです。