妻としての最後の務めを終えて
筆者との面談後、美代さんは主治医に確認をしてみました。
すると、主治医から「左半身の状態は固定しているように思われます」との回答を得ました。そこで美代さんは診断書の作成を依頼し、診断書が完成するまでの間に筆者はその他の必要書類をそろえておきました。
依頼から3週間ほどで診断書が入手できたため、筆者はすみやかに障害厚生年金の請求を完了させました。
請求から3カ月が経過した頃、美代さんから報告がありました。
「おかげ様で夫は障害厚生年金の1級が認められました。この度はご協力いただき、どうもありがとうございました。これで夫にやってあげられることはすべてやり切りましたので、もう思い残すことはありません。やっと離婚に向けて手続きを進めることができます」
離婚という大きな決断をした美代さん。
これからの新生活が笑顔や喜びで満ちたものになるよう、筆者は願ってやみませんでした。
※プライバシー保護のため、事例内容に一部変更を加えています。
