戸籍に記されていた「もう1人の子供」の存在に衝撃
母には自宅不動産も含め3億円近い相続財産があり、四十九日の法要を終えて相続の手続きに取りかかった直後、とんでもないことが判明しました。税理士さんの事務所で母の戸籍を取り寄せたところ、なんと、母に私や妹のほかに子供がいたのです。
私にとって異父姉に当たるその女性は私よりも9歳年上で、母が19歳の時に出産した子供ということになります。
これにはもう驚きしかありませんでした。
実は、私や妹は母方の親族に一度として会ったことがありません。そもそも、どこかで生きているのかどうかも知りません。父と母は当時母が勤めていた夜の店で出会ったそうですが、母は「親に勘当された」と言うきりで、自分の両親や兄弟姉妹、出身地のことなど、全く話してくれなかったからです。
自分のルーツですし母の出自について知りたい気持ちはありましたが、肝心の父に追及する気がないのですから、私や妹が根掘り葉掘り聞くわけにはいきませんでした。
しかし、相続となれば話は別です。
母の実子である私や妹がいきなり名乗り出るのは控えた方がいいだろうということになり、税理士さんが異父姉の住所を調べ出し、異父姉の住む地方都市まで遠路、事情の説明に出向いてくれました。
異父姉は会ってはくれたものの、母の話となるとたちまち感情的になり、「あの人とは一切関わり合いたくない。もう連絡してこないでください」と言われたそうです。
それを聞いて「相続の意思はないんだ」とひと安心した私たち兄妹ですが、そうは問屋が卸しませんでした。
●その後、「関わり合いたくない」と言っていたはずの異父姉が態度を一変させます。その理由とは? 後編【母が隠し続けた波乱万丈な過去が明らかに…「自分を捨てた母を許せない」異父姉が突如請求してきた“遺留分5000万円”の重み】でお伝えします。
※プライバシー保護のため、事例内容に一部変更を加えています。
