FIREに潜む落とし穴
FIREを実践する人の中には「経済的自立」が不十分なまま退職をしてしまい、リタイア後の人生設計が甘い人も少なくはありません。
よく「4%ルール」と呼ばれるものがありますが、これは毎年資産の4%を取り崩しても資産が30年持つという理論で、FIREを目指すための一つの指標としてよく紹介されています。しかし、これは理想的な成長率と物価の安定を前提としていて、現実の経済環境では通用しない場合もあります。
たしかに、これまでの相場においてはインデックス投資を行っていればこの理論のようなことも可能でしたが、投資ですので予定していた利回りを実現できる保証などどこにもありません。
また、資産が減少する局面で取り崩すと、その後の回復が難しくなり、心理的に使えなくなることも多いものです。
こういった場合には、資産を取り崩さずとも毎年利子や分配金や配当といった形でインカムゲインを受け取れるような金融資産を活用し、生活設計を考えることもできます。
資産を築いた後にどう生活していくか、自分のライフプランに照らし合わせて、しっかりと資金計画を立てることが不可欠です。