結婚後、夫の実家で義父母と同居することになったある女性。結婚から2年がたった頃。義母との不仲により、その女性は義父母の家を飛び出してしまいました。
「ひょっとしたら夫と離婚することになるかもしれない。そうなれば給与以外の収入も検討しておきたい」。そのような考えから、その女性は筆者に相談をすることにしました。
家賃を貯蓄に回すため、義父母との同居生活を開始
新田詩織さん(仮名、33歳)は2年前の31歳の時に結婚。夫は3番目の末っ子でずっと実家暮らしをしてきており、上2人の姉は家庭を持ち両親とは別居しています。
そのため、結婚後の住まいに関して夫は次のような主張をしてきました。
「実家の部屋がいくつか空いているから、そこに住めば家賃を支払わなくて済む。その分貯蓄に回せるだろう? 家事は母親と分担すればいい。将来子どもができれば、育児も母親に手伝ってもらえるだろうし」
詩織さん夫婦は共働きなので、義母(夫の母親)に家事を手伝ってもらえるのであればとても助かります。本音を言うと詩織さんは夫婦2人だけで新居に住みたかったのですが、家事や育児の負担と義父母と同居することを天秤にかけた結果、詩織さんは夫の提案を受け入れることにしました。
こうして義父母との同居生活が始まったのです。
同居当初、詩織さんと義母はお互いに気を遣っていたため、大きな衝突は起こりませんでした。しかし時間がたつにつれ気遣いをする意識も薄れだし、詩織さんと義母の間にひずみが生じ始めました。