夫の同僚に聞いた衝撃の事実
栄志と美紀子は職場結婚だ。栄志が先輩で、美紀子が後輩。部署も違ったため業務上の接点はなかったが、共通の知人だって会社にいる。
だから美紀子は久々に当時の同期であり、今もまだ働き続けている佐藤に久々に連絡をした。
「え、何それ。そんな話聞いてないよ。ボーナスだってちゃんと振り込まれたし」
電話口から聞こえたけげんそうな声によって、栄志からボーナスが出ないと言われたときに感じていた違和感の正体が明らかになった。
栄志はうそをついていたのだ。
疑心が確信に変わると同時に、美紀子の胸には深い穴のような失望が生まれた。
●夫が「出なかった」と言い張ったボーナスは振り込まれていた……。真っ暗な気持ちになった美紀子が取った行動とは!? 後編【「それ、モラハラっていうのよ」。ボーナス隠し夫を黙らせた「完璧すぎる妻の決断」】にて、詳細をお伝えします。
※複数の事例から着想を得たフィクションです。実在の人物や団体などとは関係ありません。