8/4週の注目ポイントは
それでは最後に8/4週の主な予定やポイントを見て行きましょう。8/4週はISM非製造業景気指数を除き、日米で目立った経済指標は発表されませんが、日米の国債入札に注目です。日本では先述した通り、長期金利の上昇が「悪い金利上昇」とみられているのか、入札結果に注目です。一方、米国では7月4日に大型の減税法案が成立した後、すでに長期国債、超長期国債の入札をいずれも無難に通過していますが、そうした状況が変わっていないのか、注目です。
最後に8/4週のポイントです。今回の雇用統計を受け、ドル高機運はかなり後退しました。ドル円の150円も遠のきました。ただし春先にトリプル安としてドルやドル建て資産が悲観視された局面ではありません。年内2回の利下げであれば概ね既定路線とも言え、寧ろ株価を下支えすると考えられます。この為、ドルは次第に下げ渋りに転じていくと考えられます。ドル円についてはしばらくの間、FOMCや日銀の会合後に積み上がったドル買い円売りポジションの解消、即ち円の買い戻しが一巡するまで軟化しやすいと考えられます。但し、慎重に正常化を進めようとしている日銀の利上げスタンスに照らせば、円高が続く状況でもありません。以上を踏まえると8月4日の週のドル円は、1日のニューヨーク市場の終値近辺でやや様子見になると予想しています。

――――――――――――――――――――――――――――――――