結婚前には分からなかったパートナーの知られざる一面が、結婚後、いっしょに暮らすようになり、明らかになるのはよくあるケースです。

最近では専業主婦の妻に生活費を渡さない、“モラハラ夫(経済的DV)”がネットなどで度々話題になっています。

今回は全く生活費をくれないわけではないものの、十分な生活費を渡さない、いわば“プチモラハラ”夫に悩む女性の事例を紹介します。
※登場する人物はすべて仮名です。

相談者は小学生の子どもを育てる30代の専業主婦

相談者の加藤由紀子さん(39歳)は専業主婦です。同い年の夫の裕久さんは上場企業に勤務する会社員で、2人の間には小学3年生の長男、健吾くんがいます。

由紀子さんは専業主婦といっても、在宅ワークをしています。健吾くんには発達障害があり、そのケアを優先したいとの思いから、現状は外に働きに出る選択肢はないとお考えです。

最初、筆者にFP相談のご連絡いただいた際には、「資産運用についての相談」とのことでしたが、由紀子さんのお話を聞いていくと、問題は別のところにあることが発覚しました。