社会保険(健康保険・厚生年金保険)の適用拡大も進み、扶養を外れて働くようになる人もいるでしょう。厚生年金に加入すると扶養に入ったままと比べ、どれくらい年金が多くなるか気になるところです。実際に年金を受け取る時期にならないといくら増えたかは分かりませんが、将来の見込額の計算方法は注意深く見たほうが良いかもしれません。

厚生年金に加入することになったパート女性

間もなく50歳を迎える智美さん(仮名)は、結婚して以降、夫・敦さん(57歳)の扶養に入ってパート勤務を続けていましたが、勤務先よりフルタイムに近い勤務への転換と社会保険の加入を打診されていました。

今の勤務先でとりあえず60歳まで働こうと考えている智美さん。勤務条件が変わると、月給は交通費込みで20万円程度、厚生年金保険料は月額1万8300円となりそうで、扶養に入っていた場合と比べ、将来の年金がいくら多くなりそうか気になっています。

そんな中、ネットで年金に関する動画や記事を探しているうちに、ちょうど「標準報酬月額(月給)20万円で10年勤務すれば、20万円×5.481/1000×120月ですので、将来老齢厚生年金が13万1544円増えます!」という解説動画を見かけます。

「厚生年金に入ると、老齢厚生年金が13万円ちょっと増えるのか。厚生年金の保険料を掛けてもあまり増えないようだと入る気もなくしてしまうけど、まぁまぁかな」と考えた智美さんは、ちょうど50歳になったのを機に厚生年金に加入しました。