返済が滞り、友人関係にも亀裂

お金について、借りる時は神様扱いだがいざ返す時は人でなし扱い、というのはよくある話だ。

廣田さんと近藤さんにおいても例外ではない。約束の1年後、8月になっても近藤さんはお金を返す気配を見せなかった。

返済計画はどうなっているのかと電話で話を聞いてみれば、近藤さんは「事業はうまくいっていないんだよ」とまるで他人事。返す気もないと言うようにぞんざいな対応をされたという。

廣田さんは憤り、「約束と違うじゃないか!」と声を荒らげるが、近藤さんは「困っている人から金を巻き上げるのか⁉ 最低だな!」と怒鳴り倒し電話を切ってしまう。

廣田さんは怒りが収まらず友人らを介してなんとか連絡を取ろうとする。同時に近藤さんの悪評も広めてやろうとも考えたがなんとか思いとどまり、彼の両親へ連絡して返済を促してもらうことにした。

ところが両親から帰ってきた答えは「本人から連絡させます」というものだった。もう分かりきったことだが本人からの回答は一切ない。

●その後、廣田さんは貸したお金250万円を無事に取り戻せたのでしょうか? 気になるトラブルの結末は、後編【「親しい友人だから大丈夫」信頼関係が裏目に出て金銭トラブルに…20代男性の窮地を救った「予想外の証拠」】で詳説します。

※プライバシー保護のため、内容を一部脚色しています。