15万円の封筒と共に消えた女性の姿
1時間ほどして僕がトイレに立って戻ってくると、彼女の姿はありませんでした。最初は彼女もトイレで席を外したのではと思ったのですが、スタッフの方から「お連れさまは先に出られたようです」と言われました。
すぐに電話を入れましたが、電話もメールも着信拒否になっていました。やられた! こういうことがあるんだと思いました。
数日後、マッチングアプリを主宰する会社に事情を伝えて彼女の連絡先を教えてもらおうとしましたが、そもそも彼女の登録データが偽物だったらしく、「会員さま同士のトラブルには関与しておりません」と冷たくあしらわれてしまいました。
こんな会社は信用できないと思い解約の手続きをしましたが、契約期間中に解約しても返金されない仕組みになっているとのことで、入会時に一括で払ったサービス料は1円たりとも戻ってきませんでした。
痛い目にあったのですから、本当ならこれで止めておけばよかったのです。
しかし、僕は先のサービスは会員の「質」に問題があると考え、今度は会員を厳選するタイプのマッチングアプリを利用することにしました。その分、サービス料は前の会社よりも高く設定されています。
そして、僕はここでもまた、とんでもない経験をすることになったのです。
●会員の質を変えようと高いサービス料のかかるマッチングアプリへ入会することに。しかし阿部さんはそこでもとんでもないトラブルを経験する羽目になります。後編【「その手があったか」婚活男性がマッチングアプリで2度の大失敗…最後に選んだ“頼みの綱”の選択肢】で詳説します。
※個人が特定されないよう事例を一部変更、再構成しています。