「30代後半の男性の未婚率は3~4割と言われますが、僕の周りを見ると、その半分くらいの印象ですね」というのは、今月38歳になったばかりの阿部健太さん(仮名)。埼玉県内の市役所に勤務する公務員です。10年ほど前から同期や地元の友人が次々と身を固めていき、数年前には同居する親からも「下に弟や妹が詰まっているのだから、早く結婚して家を出ていって」と言われるに至り、周囲に内緒で婚活を始めました。
最初は定番のマッチングアプリ、年明けからは結婚相談所に登録しているそうですが、「トラブルだらけでなかなかうまくいかない」と嘆きます。「結局、僕みたいな男性は格好のカモなんだと思う」と自嘲気味に話す阿部さんに、婚活トラブルの実体験を聞きました。
〈阿部健太さんプロフィール〉
埼玉県在住
38歳
男性
市役所職員
実家で両親と社会人の妹・弟、大学生の弟と6人暮らし
金融資産1200万円
僕は自治体の施設に勤務する公務員です。新卒で入庁して15年、この8月で38歳になりました。
結婚しない若者が増えていると言われますが、公務員という職業柄、僕の同僚にはむしろシングルが少なく、同期を見ても比較的早く家庭を持つ人が多いように感じます。
僕は実家通勤ですがきょうだいが多いこともあり、親からも「お前いい人いないの? 早く結婚してマイホームでも買って出ていってよ」と急(せ)かされる始末です。
といっても高校は男子校で、大学でも男友達とばかりつるんでいたので、彼女いない歴は中学以来23年になります。35歳を過ぎた頃からさすがにこのままではまずいだろうと思い、周囲には内緒で婚活を始めました。
しかし、これが山あり谷ありでした。