熟年離婚の割合は増加傾向。緊張感を持ち、気遣いはできているか?
厚生労働省の令和4年度「離婚に関する統計の概況」によると、結婚20年以上の、いわゆる熟年離婚をする方が、割合的に増加傾向です。厳密にいえば2000年を過ぎた頃を境に、全年齢的に離婚数は減少傾向ですが、他の年代より減少が緩やかなため、結果的に割合が増加傾向となっています。
熟年離婚は結婚して20年以上が経って何かが起こったケースはまれで、それよりずっと前、時には結婚の初期段階で、離婚に足る何かが起こっていたのです。それを、子供や生活などを理由に離婚を先送りしていただけです。離婚される側からすれば、「何も言われないので気づかない(言ってくれないと分からない)」または「自然と解決できた」「相手が納得した」などと都合よく思い込んでいただけなこともよくあります。
熟年離婚が悪い、というわけではありません。実際、本編の実さんの最初の結婚は いっそのこと離婚したほうが幸せだともいえそうです。
とはいえ、そもそもそのような事態に陥らないことがもっとも大事といえます。
結局のところ、やはり夫婦円満が一番です。そしてそれは、独りよがりではダメなのです。家族との会話はあるでしょうか? 家族のことを理解しているでしょうか? 互いに気遣いはありますか? 長年連れ添ったから大丈夫……は通りません。長年連れ添ったからこそ、その分だけこじれていることもありますから、心当たりのある方は早めに対処しましょう。