同期との差に感じた理不尽な怒り

コイバナを語る華菜は、“できる女性”でなく“かわいい女性”の顔でした。

それにしても、あの華菜が、この5年間にリアルなハイスぺと出会い、私とはケタが3つも違う蓄財をし、しかも、今や、マネージャーという地位と恐らくは私の倍近い収入を得ている。

マジあり得ん!

理不尽とは思いつつ、ふつふつと怒りが湧いてきました。翌朝が早いからともっと話したそうな華菜を店に残して早々に引き上げました。

メンブレ(メンタルブレイク)して数日は推しの動画を見る気にもなりませんでした。

オリンピックという本来なら推し活が一番盛り上がる時期なのに、中継を見てもゲームに集中できません。今朝久しぶりに推しの動画をクリックしましたが、試合への熱いメッセージが全く心に響かないのに戸惑いました。いつもはキュンとする推しの笑顔も、何となく色あせて見えました。

社会人になって私が推しに使ったお金はゆうに1000万円を超えています。そのリターンとして、私は一体何を得たんだろう?

推し活を満喫していたはずなのに、華菜のキラキラリア充ぶりを見ると、つい、「失われた5年間」について考えてしまう自分がいます。

※個人が特定されないよう事例を一部変更、再構成しています。