望月亮さん(仮名)は羽田空港の保守管理を行う会社のエンジニアです。航空会社に勤務するご家族と、空港近くの自宅マンションに暮らしています。

望月さんご自身は山梨県の出身で、親の死後に相続した実家を持て余していました。そんな時、実家の隣に住んでいた幼なじみの男性から、「上物はそのままでいいから、売ってくれないか」と打診されました。望月さんにとっては渡りに舟のありがたい申し出です。

しかし、望月さんには気になることが1つありました。お父様が亡くなる前に、実家の土地が何代前かの先祖の名義のままになっていると聞かされていたからです。この4月から相続登記が義務化されたこともあり、幼なじみの提案は面倒ごとを一気に片付けるチャンスかもしれないと早速登記を調べたところ、名義人はなんと望月さんの曾祖父(そうそふ)でした。

望月さんとお父様は一人息子ですが、祖父は7人きょうだいで、連絡を取る必要のある相続人候補は相当数になりそうです。とても自分の手には負えないと司法書士法人の利用も考えましたが、その時にふと思い出したのが、地元の役所に勤務する妻の弟が話していた「スーパー司法書士」のことでした。そして数カ月後、望月さんは無事に相続登記を終え、実家の売却を果たします。

そこに至るまでの経緯と、スーパー司法書士のスーパーなサポートぶりを望月さんが話してくれました。

〈望月亮さんプロフィール〉

東京都在住
49歳
男性
航空保守管理会社勤務
妻と娘の3人暮らし
金融資産1500万円

***
 

ちょうど1年ほど前の夏のことでした。郷里の実家の隣に住んでいた幼なじみから何十年ぶりかに連絡をもらい、勤務先に近い新橋の居酒屋で一杯やることになりました。

子供時代のやんちゃ話などで盛り上がり、これからも定期的に会おうと約束した後、幼なじみが切り出したのが私の実家の話題でした。

「亮ちゃんの家、おやじさんが亡くなってからもうすぐ3年になるよね。ずっと空き家のままだろう? 良かったら、俺に売ってくれないか?」