<前編のあらすじ>

加藤靖子さん(仮名)は、周囲に羨まれるほど裕福で幸せな結婚生活を送っていました。靖子さんの夫は、一流大学を卒業後に一流企業に就職した超エリート。収入面でも安定している中で、子どもにも恵まれました。

ところが、ある日夫が会社から解雇されたことをきっかけに、この幸せな結婚生活の雲行きが怪しくなります。専門職に就いていた夫は、次の職場がなかなか見つかりません。

ついに貯金が底をつく……という時に、靖子さんはやむを得ず夫の両親と同居することを決断。しかし、いざ同居を開始すると、ことあるごとに干渉してくる義母にストレスが募り、一向に転職が進まない夫にもモヤモヤを感じるようになりました。

●前編:【「そろそろ貯金が…」超エリート夫の解雇で“誰もが羨む結婚生活”が一変…妻が下した「やむを得ない決断」とは】

夫婦の言い争いはますます深刻に…

義両親は息子家族との同居には抵抗はないと言いつつも、義母は「この先も一緒に暮らすことと考えて二世帯住宅にリフォームをしよう」と言い出しました。ですが、一刻も早く家を出たい靖子さんにとっては迷惑なことですし、むしろリフォームされてしまうと家を出にくくなってしまいます。

リフォーム代は義両親が負担をすると言うので、いよいよ文句が言えなくなってしまう前に、どうにかしたいと考えました。しかし、いくら康子さんが気持ちを伝えても、夫とは言い争いに発展するばかり。

「お母さまに○○と言われた! ○○とも言われた!」

「早く仕事を決めてほしい」

理解してほしい思いが強く、つい旦那さんを責めるような言い方になってしまい、夫婦喧嘩は絶えません。

夫は根が優しい人で、親の思いも妻の気持ちも分かろうとしてくれましたが、彼自身、仕事探しがうまくいかずつらい思いをしているのも事実です。お金の心配もずっと付きまとっています。

「早く就職したいと思っているのは自分の方だよ! どうして分かってくれないの?」

「親に迷惑をかけているんだから、一時だけと思ってそれくらい我慢してくれよ」

妻の訴えに夫も負けじと言い返します。