結婚をして幸せな生活が始まると思っても、義両親や親戚との関係性が悪くなる場合もあります。そうすると離婚も視野に入ってきますね。我慢をするべきかどうか悩む方も多いとは思うのですが、今回は義母との関係がうまくいかずに離婚に至った方の事例をお伝えします。

裕福な生活が一変し、義家族との同居を決断

3人兄弟の長男と結婚をした加藤靖子さん(仮名)は、新婚の頃は幸せな生活をしていました。夫は一流大学を卒業して、一流企業に就職。収入の面でも安定している中、子どもにも恵まれ、周囲に羨まれるほど裕福な生活を送っていました。

ところが、ある時からこの幸せな結婚生活の雲行きが怪しくなります。夫の会社が経営難になり、解雇されてしまったのです。職探しを始めますが、夫は専門職だったこともあり次の職場がなかなか見つかりません。職探しはなんと1年近くも続きました。

しかも靖子さんたちは高級マンションに住んでいたので家賃は高額ですし、お子さんは私立の小学校に通っています。夫が仕事を辞めた当初は、ここまで長期間無職の状態が続くとは思っておらず、生活に窮するなんて思いもよらなかったのでしょう。でも現実は厳しいもの。そろそろ貯金が底をつく……というところまできてしまいました。

「このままだと厳しい」

靖子さんはそう判断し、夫の両親との同居を考え始めました。靖子さんにとっては義両親ですから、そう簡単には受け入れられないことですが、とにかく目先の生活に困ってしまったので、わがままを言っていられる状況ではありません。

幸い、義両親は東京の一等地に家を構えています。そして義父はかつて一流企業に勤め、現在は引退して悠々自適の生活を送っています。お金に困った様子は全くなく、当時はむしろ金銭的な面で頼りになる存在に思えました。