<前編のあらすじ>
会社員の吉岡さん(50代・男性)は相続で2億円を手に入れました。使っても減らない資産は、はたから見るとなんともうらやましい状況ですが、それとは引き換えに吉岡さんは「働く意欲」を失ってしまったと言います。
●前編:【親が遺したまさかの「2億円」…50代男性が「使っても減らない資産」と引き換えに失ったもの】
「使っても減らない」を老後にあてはめる
さて、それでは吉岡さんの「使っても減らない」状況を一般的な老後の生活にあてはめて考えてみたいと思います。
2億円は現実的でないため、ゼロを1つ減らして2000万円で考えてみましょう。仮に65歳の時点で2000万円たまっていたとして、3%の利回りで運用できたとすると、毎年2000万円×3%=60万円の利益が生まれるわけです。そのため、1カ月5万円までなら資金を引き出しても減らない計算になります。
年金に加えて、あと5万円あれば生活できそうな状況であれば一生安心と言えます。