保険販売員の“良しあし”を見抜くテクニック

浩一さんがモヤモヤを感じたのは正解でしたが、契約する前に、公的保険のことを知っていれば契約直後に見直しする必要はありませんでした。契約する前に保険販売員を信じて良いかどうか、分かる方法はあるのでしょうか?

これは、保険販売員が「公的保障額と顧客の必要保障額を計算したかどうか」で判断できるでしょう。

本来、民間保険は国の保険の補完として加入するものです。補完がどの程度必要かは人によって異なり、計算しないと答えは出てきません。計算をすることなく一般的にはこのくらいだからと保険金を設定したなら、顧客本位の対応とは言えないでしょう。

ちなみに、遺族年金の計算には家族構成と家族の年齢、ねんきん定期便の情報が必要です。保険を契約する際は、それら情報を提出した上で、適正な保険金を計算してもらいましょう。

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万一のために保険で備えることは非常に重要です。保険加入の考え方は、可能性は低いけれど起きると大変な事柄に低額な保険料で備えることです。

元気で働き続けられる可能性のほうが高いわけですから、必ずやってくる老後や教育資金のために資産形成を重点的に行い、可能性の低い大きなリスクには低額の保険で備えることを保険販売員と共有し、保険設計してもらってください。