タイプごとの”長所と短所”を解説

バランスファンドの場合、どのタイプにも共通している注意点が1つだけあります。

それは、運用管理費用(信託報酬)です。複数の商品を組み合わせることによって、組み入れているファンドの手数料も掛かっている場合があります。そのような場合は実質的な費用が記載されていますので、運用管理費用(信託報酬)の欄はしっかりとチェックしておきましょう。

●資産配分固定型
このタイプのファンドは、他のバランスファンドに比べシンプルなため、手数料がバランスファンドの中では低めです。

注意点としては、投資当初は自分にあった配分であったとしても、投資を続け投資額が大きくなって来た時に、自分にあったリスク配分ではなくなる場合があります。この点は注意・確認をしておきましょう。場合によっては、リスクを下げたファンドに切り替えるのも方法です。 確定拠出年金であれば、利益が出ていた場合も非課税で違うファンドに切り替え(スイッチング)もできるのは大きな利点です。

ただ、シンプル配分であるために、自身で組み合わせることが出来るので、商品性や手数料をチェックして検討してください。

●ターゲット・イヤー型(ライフサイクルファンド)
資産配分固定型と違い、リスク配分を徐々に調整してくれるファンドなので、良さを感じられる方も多いかもしれませんが、資産配分固定型より手間がかかる分、手数料が高めになっています。

また、ターゲットの年になると、ほぼ預金を中心とする配分になってしまうため、預金金利の低さが最大のデメリットと言えます。60歳、65歳にターゲット年を合わせてしまうと、それからまだ10年、20年と運用を続けられたのに、リターンの低さによって資産寿命を長持ちさせられない結果になる可能性もあります。

ただ最近では、ターゲット以降も株式を20%入れた配分にする、というタイプもありますので、ターゲット以降の運用方針をしっかりとチェックしましょう。

●アセットアロケーション(変動)型
ここでは特に、ラップ型ファンドについてご説明します。相談でも聞かれることが多いファンドタイプになります。

ラップ型ファンドは、非常に評価が難しい商品性を持っています。一般的にバランスファンドといえども、商品性が似ていますので、リターンやリスクなど、運用の差で評価がしやすくなっていますが、ラップ型だけは相場に合わせて運用されますので、どのファンドも「シェフのお任せコース」となっています。ですので、今は良かったとしても、来月、来年も良いかはわかりませんし、なぜ良かった、悪かったかの判断も私たちでは非常に判断が難しくなります。

加えて、一番手間がかかる分、手数料は4タイプの中では一番高くなりがちです。資料を見ると一番お任せしたくなりますが、運用面・手数料面で注意が必要と言えるでしょう。

●レバレッジ型ファンド
レバレッジ型の大きな注意点としては、効率性の悪さです。例えば2倍型の場合、単純に日々の値動きが2倍になると言えばそうですが、実際にはそうではなく、上がったり下がったりすることが弱点になりえると言えます。

イメージとしてお伝えさせて頂くと、スムーズな道の場合、時速50kmを2倍の時速100kmで走るならば、もちろん時間は半分で済みます。2倍で良かったと言えますが、実際の相場は、上げ下げをしていますので、急発進・急ブレーキを繰り返している状態に近く燃費も非常に悪い状態となってしまいます。また、手数料も資産配分固定型に比べ、借り入れコストを負担するため高くなっています。個人的には非常に扱いが難しいファンドと感じています。

ちなみに確定拠出年金(企業型・個人型)で、レバレッジ型のファンドを今のところ見たことはありません。

バランスファンドは使い方次第で、投資を楽にしてくれますが、投資するにあたっては自分に合っているかが非常に大事になります。ご自身で商品の組み合わせが難しい場合などは、バランスファンドをチェックしてみてください。