高齢者世帯の所得は「150万~200万円」が最多、平均は約305万円

2025年6月に発表された「令和7年版高齢社会白書」(内閣府)によると、高齢者世帯※の所得は「150万~200万円」が最も多く13.8%を占めている。次いで「100万~150万円」12.6%、「200万~250万円」12.0%となっており、100万~250万円の範囲に高齢者世帯の約4割が集中していることが分かる。

これは高齢者世帯の主な収入が年金であることによるだろう。老後の蓄えとして資産をどの程度持っているかが今後の暮らしに影響してくるはずだ。

※65歳以上のみ、または65歳以上のほか18歳未満の未婚者がいる世帯

高齢者世帯の所得階層別分布を表した図表
 
出所:内閣府「令和7年版高齢社会白書」
 

なお、高齢者世帯の1世帯当たりの平均所得金額は304万9000円、中央値※は250万円だ。これは全世帯の平均所得524万2000円、中央値405万円と比較すると、それぞれ約220万円、155万円低い。

※所得を低い額から高い額へと順に並べた際にちょうど中間に位置する値

全世帯の中央値(405万円)に近い400万円を基準に考えると、高齢者世帯は約75%がそれ以下となっている。

●関連記事「シニア「経済的な心配なし」と回答した割合は? 年齢別・所得から見る生活実態」