35年ぶり上場来高値を突破 配当利回り2%
荏原製作所の株価が強く上昇しています。2024年2月に当時(23年12月期)の本決算を公表すると株価は急伸。同年3月には約35年ぶりに当時の上場来高値(2580円、1989年6月)を更新しました。
現在も高値圏を維持しています。同年8月の日本株急落と、25年4月のトランプ関税ショックでは大きく下落したものの、いずれも比較的早く反発したことから、株価チャートは2つの谷を形成しました。同年7月には、現在の上場来高値である2869.5円まで値上がりします。足元の株価で、5年騰落率は442.28%(5.4倍)にも達します。
【荏原製作所の株価チャート(過去5年間)】
・株価:2712.5円(2025年7月4日終値)
株価の上昇で配当利回りは低下傾向ですが、まだ2%前後を維持しています。今期(25年12月期)の予想配当金は1株あたり56円、予想配当利回りは2.06%です。NISAなら成長投資枠で800株まで買うことができ、総受取配当金は4万4800円となります。本来は約8960円の税金が生じますが、NISAなら非課税で配当金を受け取れます。
【荏原製作所の予想配当利回り(2025年12月期)】
・予想配当金:56円
・予想配当利回り:2.06%
出所:荏原製作所 決算短信
なぜ荏原製作所は株価が高騰しているのでしょうか。背景には拡大した業績があるとみられます。同社は近年、高い成長が続いており、投資家の期待が集まっているようです。
投資家が期待する荏原製作所の業績とは、どのような内容なのでしょうか。今後の見通しとともに解説します。