今回は、投資信託の中でもバランスファンドを取り上げてみたいと思います。「バランスファンド」とは、国内や外国資産である株式、債券、REIT(不動産)などに分散して投資する投資信託のことです。

確定拠出年金のラインナップでも見かけるバランスファンド、大きな特徴としては、1本で世界の様々な資産に分散投資ができることにつきます。

ですがバランスファンドは、FPや識者の中でも、”良い・悪い”の評価が分かれやすい商品になります。 否定的な意見として主に挙げられているのが、割高になりがちな投資信託の手数料が挙げられます。

相談をお受けしていても避けて通れないこのバランスファンド、私はどちらかというと好きなんです。もちろん、個人的にもバランスファンドを利用しています。そこで今回はバランスファンドのチェックポイントを解説いたします。 

バランスファンドの基本

世界の資産に分散投資できるのがバランスファンドの基本的な仕組みですがインデックスファンドやアクティブファンドと考え方自体は大きく変わりません。違いとしては組み入れ対象が、単一資産のファンド(例:世界の株式や日本の株式、先進国の債券など特定の資産のみで構成)ではなく、日本や海外の資産(株式や債券など)が複数組み入れられていることです。

加えて、一般的なファンドの場合、単一資産内で銘柄の配分調整がされますが、バランスファンドの場合は、資産(株式や債券など)間でも配分の調整がされています。配分調整の手間を代替してくれるのが特徴です。