GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)が運用する年金積立金の2023年度運用状況が公表されました。GPIFとは、日本の年金積立金を運用している機関です。国の年金を運用しているわけですから、私たちの資産運用に有益な情報がきっとあるはず。せっかくですのでチェックして参考にしてみましょう。
日本の年金積立金の運用は23年間で153兆円ものプラス
GPIFの運用状況は四半期(3カ月)ごとに報告されているのですが、最近はニュースで取り上げられることも少ないため、みなさんはなかなか目にされていないかもしれません。個人的には、運用状況がプラスの時もしっかりと報道して欲しいと思います。そして、もっと公的年金に興味を持っていただきたいです。
さて、2023年度の年金積立金の運用は、45兆円のプラスと順調な1年でした。さらに市場運用が開始された2001年度以降の23年間では、なんと153兆円のプラスとなっています。年率のリターンに換算すると+4.36%。控えめの数字に感じられるかもしれませんが、20年以上の投資期間にもなりますと、2.5倍ものリターンにつながっています。まさに長期投資の良いモデルではないでしょうか。