スタートして3年目に入った新NISA。新NISA投資家は実際にどのように利用してきたのか。大手証券10社を対象にした「NISA口座の開設・利用状況」に関する最新の調査結果(2026年1月20日、日本証券業協会発表)を参考に見てみたい。

買付額の3分の2は「成長投資枠」、主役は国内株

2025年の1年間でNISA口座を通じて買われた金額のうち67%が「成長投資枠」、33%が「つみたて投資枠」だった。

各投資枠の中身を見ていこう。成長投資枠ではその半分以上(57%)で株式が買われている。さらにその株式の92%が国内株であり、外国株はわずか8%に過ぎない。一方、投資信託の買付額は43%。成長投資枠でしか買えない投資信託もあることが影響しているのだろう。成長投資枠は個人投資家のニーズに合わせて柔軟に活用されていることがうかがえる。

NISA買付額の内訳(2025年1~12月累計ベース)

NISA買付額の内訳(2025年1~12月累計ベース)を表した図表
 

(注)「株式」、「国内株」にはETF、REITを含む。ETF、REITの内外の内訳は把握できていない

出所:「NISA口座の開設・利用状況」(証券会社10社・2025年12月末時点)、日本証券業協会
 

NISA買付額全体で見ると、投資信託が6割を占める一方で国内株も35%と存在感を示している。このことから、企業の成長資金の供給というNISA制度の役割もしっかりと果たされていることが分かる。

●前編「成長投資枠vsつみたて投資枠、買付額はどちらが多い? NISA最新データから読み解く「2つの枠」の活用実態―大手証券10社の傾向は?」