日本株も米国株も金(ゴールド)も…ほぼ“何もかも”が上昇した2025年

この原稿を書いている時点では、まだ年末ではありませんが、ひとまず2025年の年初から12月15日までのマーケットの値動きから、振り返ってみましょう。

日経平均株価・・・・・・3万9945円→5万168円
TOPIX・・・・・・2792.10ポイント→3431.47ポイント
グロース250・・・・・・646.46ポイント→669.05ポイント
東証REIT指数・・・・・・1668.93ポイント→1988.09ポイント
国内長期金利・・・・・・1.135%→1.956%
米ドル/円・・・・・・1ドル=157.21円→155.21円
S&P500・・・・・・5903.26ポイント→6816.51ポイント
NASDAQ総合・・・・・・19403.9ポイント→23057.4ポイント
NY金(1トロイオンス)・・・・・・2641ドル→4335ドル

他にも暗号資産やコモディティなど、さまざまな資産は存在しますが、現時点で個人がアクセスしやすい資産を中心に挙げてみました。ここに挙げた数字を見る限り、2025年における個人の資産運用環境は、なかなか良かったと言えるのではないでしょうか。日経平均株価に連動するインデックスファンドを持っているだけで、25%以上のリターンを稼ぎ出すことが出来たのですから。

また国内不動産は、都心に建てられた新築マンション価格が億を超えてしまうなど、住むことを目的にして、これから家を求める人にとっては極めて厳しい状況でしたが、投資対象として見た場合は、なかなか優秀なパフォーマンスでした。東証REIT指数は、2022年、2023年、2024年と3年連続で陰線を引いてきましたが、今年は4年ぶりに陽線を付け、20%近い値上がり率となりました。

株価の堅調ぶりは米国も同様です。昨年の秋口に、米投資銀行のストラテジストが、「今後10年におけるS&P500の名目年率リターンは3%程度」と予測しましたが、ひとまず2025年は15%超のリターンを上げました。

そして、何よりも高いリターンを挙げたのが金(ゴールド)です。実に60%を超える値上がり率となりました。金価格への連動を目指すETFで大きな利益を得た投資家も少なくなかったのではないでしょうか。