「個人投資家が選ぶ!Fund of the Year 2025」の投票結果が2026年1月23日に発表され、1月30日に東京・茅場町のFinGATE KAYABAで表彰式と交流会が開催された。

同イベントは2007年に始まり、今年で19回目となる。当初は投信ブロガーの投票により賞を決定していたが、2024年から個人投資家なら誰でも投票できるようにし、名称も変更した。運営委員長のかえる氏は「個人投資家にとって本当に良いと思える投資信託を投票で選び、広めることでより良い投資環境を作っていくことを目的としている」と語る。運営は10人の運営委員がボランティアで行っている。賞はインデックス投資信託部門とアクティブ投資信託部門の2部門。投票期間は2025年11月の1カ月間で、総投票者数292人、有効投票者数は286人となった。

アクティブ部門1位は「セゾン・グローバルバランスファンド」

アクティブ部門1位に輝いた投資信託は「セゾン・グローバルバランスファンド」だ。

個人投資家が選ぶ!Fund of the Year 2025

(図表)個人投資家が選ぶ!Fund of the Year 2025「アクティブ部門」
 
出所:「個人投資家が選ぶ!Fund of the Year 2025」よりFinesee編集部作成
 

同ファンドは世界各国の株式と債券に半分ずつ投資する国際分散投資を基本方針とする。2007年に設定された息の長いファンドで、同年から始まったFund of the Year第1回(当時は前身の「投信ブロガーが選ぶ! Fund of The Year」)でも1位を受賞している。

授賞式に登壇したセゾン投信の執行役員・瀬下哲雄マルチマネージャー運用部長は「2007年からこのファンドの運用を担当していますが、ファンドのコンセプトの良さと、投資をご継続いただいたお客さま、ご支持、ご投票をいただいたみなさまのおかげです」と感謝を述べた。ポートフォリオマネージャーとして同ファンドを運用する瀬下氏は、これからもファンドの黒子として引き続き期待に添えるように活動をしていくと力を込めた。

2位は「結い2101」。2010年の設定以来、独自の視点で日本の良い会社に投資をして、良い社会、良い未来を作る一念で、良い投資の循環を作っていくことを目指すファンドだ。投票者からは、長く保有している、投資方針が変わり現金比率が減った、今後の変化を期待しているなどの声が聞かれた。

3位はROBOPROファンド。AIを活用した定量分析を主に既存のバランスファンドにはない運用を目指して立ち上げられた。株式比率や債券比率といった伝統的な配分にとらわれず、市場の変化をデータで捉え大胆に配分を見直していく特徴のあるファンドだ。

表彰式では受賞各社の登壇者への質問コーナーも設けられた。投票者からは、インデックスファンドが普及する中、アクティブファンドには資産形成を超え、「意思あるお金の流れ」で未来を変えるパートナーとしての価値を期待するといったコメントが寄せられた。

その流れから、テーマはアクティブファンドの付加価値へと展開。アクティブ運用は企業との対話や調査を通じて企業価値を高め、経営者に緊張感を与えることで健全な市場形成に寄与しているという具体例が共有された。また、個人投資家とともに投資先を訪問することで、財務諸表等だけでは分からない企業風土や競争力の源泉などに触れられる点も挙げられた。そうした取り組みからは、資産形成の観点だけでなく、社会貢献といった「資産運用を超える価値」の創出がうかがえた。